導入修習の持ち物や服装等

司法修習生

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司法試験に合格すると,すぐに司法修習が始まります。

導入修習を皮切りに,あっという間に分野別実務修習もはじまると思います。

導入修習のいずみ寮・ひかり寮での生活や,分野別実務修習中の問研起案が不安になる修習生の方も少なくないのではないでしょうか。

しかし,これらの司法修習生が知りたいと思うような情報は,まだあまり容易にアクセスできる情報となっていません。

  • 導入修習には何を持っていけばいいのか(持ち物)?
  • 導入修習までに何か勉強しておくべきことはあるのか?
  • 導入修習までに読んでおくべき書籍はあるのか?
  • 白表紙には,何かを書き込んでもよいのか?
  • 導入修習へ行く際にかかる交通費等をどのように申請したら良いのか?
  • いずみ寮にはどのような設備があるのか?

この記事では,過去に司法修習を経験した弁護士等に対して修習生が質問を行って得た回答の中から,いくつか有益と思われる情報をピックアップして,紹介したいと思います。

質問(基本書再読の必要性)

Question

司法試験から時間が経っており,手続法の知識が全く抜け落ちてしまっています…
導入修習に向けて,民事訴訟法や刑事訴訟法の基本書を読み直しておいた方が良いでしょうか…?

もし意欲があるなら通読されてもよいのですが,導入修習までに最低限の知識ということなら,以下の項目を復習されるとよいでしょう。

・民事
処分権主義,弁論主義(訴訟物や要件事実を考える大前提)
争点及び証拠整理関係(模擬弁論準備手続をやらされます。)
2段の推定(起案で頻出)

・刑事
逮捕,勾留の流れ(模擬接見をやらされるので間違えると恥ずかしいことに…)
★ 公判前整理手続(司法修習では必須。もしあまり勉強してなければここに重点を)
証拠法(異議や証拠関係カードを見て内容がわかる程度に)

質問(事前課題のための書籍等(検察志望))

Question

現在法曹をされている先輩から,導入修習の前に事前課題を提出しなければいけないと教わったのですが, 今のうちに事前課題のために用意しておくべき書籍等があれば教えてください。 検察官志望なので,特に検察の事前課題についてアドバイスをお願いします。

元検察志望の人間として回答させてもらいます。

検察起案はまず型を覚えることが非常に重要です。

枠組みは「検察終局処分起案の考え方」に書かれている通りです。これを無視すると点が入りにくくなります。

後ろの方に書いてある起案の記載例を3周程度読み,型を覚えこんでください。また,この本は起案中に持ち込むことができないので,型が覚えられていないと致命傷となります。

反面,公訴事実の記載については,『検察講義案』を持ち込むことができるので,そこに記載されている起訴状の記載例を本番で参照すれば大きく外すことはありません。

私自身そうでしたが,検察起案で最も難しいのは,間接事実の特定です。間接事実の記載漏れ,また記載していても特定が不十分であると得点が伸びません。 これはあくまで感覚的なものですが,間接事実の推認力は事実をより細かく記載することで高くなりますから, 当面は中身の濃い間接事実を書くように配慮するといいと思います。

例えば,「被害現場付近で血の付いたナイフが発見されたこと」と記載するよりも,「被害現場から5メートル離れた草むらからナイフが発見され, 当該ナイフに被疑者の指紋及び,被害者のDNA型と一致する血液が付着していたこと」とした方が,推認力はより高まります。 この辺りは間接事実の表題としてしっかり記載しましょう。

もっとも,検察教官が検察起案のみならず,他の起案や実務修習中の(弁護士修習等も含めた)日頃の積極性を評価していることは すでに指摘されている通りです。検察起案のみならず他の起案等も手を抜かず,ぜひ頑張ってください。

質問(導入起案の対策)

Question

導入修習の段階で,起案があると聞いたのですが,まだ右も左もわからない段階で何を獲得目標に据えればいいのでしょうか。
弁護士志望なので成績自体にこだわりはありませんが,できれば真ん中くらいの成績で揃えられればと思っています。

導入起案は,研修所の成績に一切反映されません。したがって,弁護士志望の人間には特に影響しません。研修所に行ってから教官の解説を素直に聞いていればよいでしょう。

裏を返せば,あくまで研修所の成績に反映されないというだけで,裁判官や検察官への任官・任検への評価,その後の人事評価に影響しないとは誰も言っていません(少なくとも裁判官の場合は多少なり影響するでしょう)。

修習開始前には弁護士志望であっても,後から検察官志望になる人は私の周囲にも何人かいました。もし後から志望を変える可能性が100パーセントないと言い切れないのであれば, 後から後悔しないように,導入修習開始前に最低限の起案の勉強をしておくことをお勧めします。白表紙のうち『事例から考える民事事実認定』『刑事事実認定ガイド』『検察終局処分の考え方』『刑事弁護の手引き』を読んでおくといいでしょう。いずれも起案の書き方のエッセンスが詰まっています(民事弁護起案についてはそうした書物はありません)。

質問(導入起案の持ち物)

Question

導入修習には何を持っていけば良いですか?
加湿器とか必要ですか?
どんな服装で行けば良いですか?
食器とかもあった方が良いですか?
現地では,何が手に入りますか?

まず服装ですが,修習中はスーツです。毎日着るので,できれば2着以上あった方がいいと思います。 ごくまれに私服で修習を受ける人がいるらしいですが,社会人としてふさわしくないですし,教官にも目をつけられることになります。

防寒用にヒートテックなどもあってもいいですが,研修所の教室は昨年と同様ならばかなり暑いです。 上着を脱いでいる人も相当いるくらいなので,ヒートテックだけだと調整がきかず困るかもしれません。

次に私服ですが,寮に入るならば多めに持っていくことをお勧めします。 修習は5時までに終わりますが,寮に帰って私服に着替えてから夕食に出かける人もかなりいます。 休日に着ることだけを想定していると,やや足りないかもしれません。

白表紙は研修所から送ってきたダンボールをそのまま研修所に送ってしまえばOKです。 基本書は民法と訴訟法があると便利です。

自炊は困難なため食器はなくていいと思いますが,炊飯器をもっていく人は何人かいるので, お米を炊く予定があるならお茶碗があってもいいかもしれません。 紙コップと割り箸はあった方がいいと思います。

また,電気ポットがあれば部屋でコーヒーを飲むことができます。

寮は前の入寮者が掃除をしていなければあまりきれいでないこともあるので,雑巾は持っていきましょう。 スリッパも必須です。ハウスダスト等が気になる人は,空気清浄器をもっていく人もいます。

研修所に提出する文書等を作成するためパソコンも必要です。 プリンターをもっていく人もいますが,PDFファイルであれば研修所でUABメモリーから無料で印刷できるので必須ではありません。

研修所の敷地の中には運動場や体育館があるので,運動がしたい人はシューズをもっていくとよいです。

その他洗濯用洗剤やシャンプー等は,持って行っても構いませんが,和光駅の近くにイトーヨーカドーがあるので現地調達が可能です。 もう少し寮に近いところにはサンディというスーパーがあり,お茶や牛乳等はここで購入できます。

また,洗剤やシャンプー,ハンガー等は,直前まで集合修習のため入寮していた人が引っ越しに伴いおいていった物が残されています。 早い者勝ちで持っていっていいことになっているので,早めに入寮手続きを済ませれば,購入しなくてもこれらをもらうことで済ませることができます。

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