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【2025年】弁護士にオススメのスケジュール管理方法

弁護士のアイテム

弁護士の方は,所内の会議や,クライアントや相談者との会議,そして多くの期日(裁判期日や調停期日)に参加する必要があります。

加えて,いずれの会議も重要性は高く,忘れてしまう訳にはいきません。

最近では,口頭弁論期日や弁論準備手続がWebで行われることも多くなり,手帳にメモした期日について,直前になって「この期日は法廷に行かなければならないか?それとも事務所からWebで出席すれば足りるか?」と不安になってしまうこともあるかもしれません。

この記事では,当サイトの執筆陣が現役の弁護士の方にインタビューした結果を踏まえ,弁護士の方にオススメのスケジュール管理方法を説明します!

弁護士が管理すべきスケジュール

弁護士の方が管理すべきスケジュール(予定)には,次のようなものがあります。

  • ・依頼者との会議の日程
  • ・新規相談者との相談日程
  • ・裁判期日/調停期日の日程
  • ・接見その他外出の日程
  • ・準備書面の提出期限
  • ・不服申立ての期限

いずれの日程も,失念する訳にはいきません。

特に裁判期日については,欠席してしまうと,欠席裁判の問題や,訴えの取下擬制(民事訴訟法第263条)の問題があります。

また,不服申立ての期限についても,徒過してしまうと弁護過誤となりかねません。

スケジュール管理の注意点

では,このような各スケジュールについて,弁護士の方は,どのような点に注意して管理すべきでしょうか。

管理対象となる項目

まず,管理対象となる項目に注意しましょう。

各スケジュールについて,最低限,次の項目は把握しておく必要があるでしょう。

  • ・いつ予定されているか?
  • ・何が予定されているか?
  • ・どこで予定されているか?
  • ・誰が参加するのか?
  • ・(外出の場合)いつ出発する必要があるか?
  • ・(外出の場合)いつまでに戻って来れる見込みか?
  • ・(外出の場合)依頼者等との待ち合わせ場所は?
  • ・(外出の場合)依頼者等との待ち合わせ時刻は?
  • ・(外出の場合)依頼者等の当日の連絡先電話番号は?

特に外出する場合には,各スケジュールについて,管理すべき項目は多くなります。

スケジュール管理ツールを使用してスケジュールを管理するにあたっては,上記の各項目をスケジュール管理ツールに入力するのを忘れないようにしましょう。

設備や機器のスケジュールを管理する必要性

次に,設備や機器を管理する必要がある点にも注意が必要です。

たとえば,管理対象となるスケジュールにおいて,事務所の会議室を使用する必要がある場合,その会議室が使用可能な状態にある必要があります。

また,弁護士の方が依頼者とのWeb会議でWeb会議ツールの有料アカウントを使用する場合,その有料アカウントも使用可能な状態にある必要があります。

Web会議用にカメラやマイクを使用する場合には,それらの機器も使用可能な状態にある必要があるでしょう。

これから会議なのに別の弁護士が打合せに使っていて使用できない!

「Web会議のスケジュールが別の弁護士と重複していて,Web会議ツールの有料アカウントを使用できない!」

設備や機器を適切に管理していないと,このような事態に陥る可能性もあります。

弁護士の方がスケジュール管理をするにあたっては,設備や機器のスケジュールも管理する必要がある点には注意する必要があるでしょう。

スケジュール共有の必要性

また,弁護士の方がスケジュールを管理するにあたっては,各スケジュールを事務員等に共有しておく必要があります。

弁護士が不在の時に依頼者等から電話がかかってきた場合,事務員が適切に対応するためには,事務員にも弁護士のスケジュールが共有されている必要があるでしょう。

弁護士がスケジュール管理方法を考えるにあたっては,「各スケジュールを事務員に共有できる形となっているか。」を検討する必要があります。

仮の予定を管理する必要

加えて,弁護士の方がスケジュールを適切に管理する上では,「仮の予定も管理しておく」ことに注意する必要があるでしょう。

新しく会議を設定する場合や,期日調整の場合には,複数の日程を候補として用意することになります。

このような候補日程についても,「仮の予定」として把握しておかなければ,誤って同じ日程を他のイベントに関する候補日程としても提案してしまい,結果としてダブルブッキングになってしまう可能性があります。

また,「仮の予定」を管理し,必要な会議室や機器を手配しておかないと,実際に日程が決まった場合に,「会議室が取れない。」といった事態や,「必要な機器が使用できない。」といった事態になりかねません。

スケジュール管理にオススメのツール3選

上記のようなスケジュール管理における注意点を踏まえ,弁護士にオススメのスケジュール管理ツールをいくつかご紹介します!

1. Googleカレンダー

1番目は,Googleカレンダーです。

Googleアカウントさえ持っていれば,すぐにでも使用を開始できます。

実際にGoogleカレンダーで会議室を含めたスケジュールの管理をしている事務所もあるようです。

各弁護士の事務所アカウントで弁護士ごとに「Google カレンダー」に予定を入れています。事務所のアカウントにひも付いているユーザーを検索すれば,ほかの弁護士の業務スケジュールを見られます。

第二東京弁護士会|弁護士の新しい働き方

「Google カレンダー」へ予定を入れたときに画面の「会議室」を押すと,空いている会議室が表示されるので,そこで予約が取れます。更に,会議体に応じたオンライン会議の「Google Meet」もすぐに設定できます。

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2. Outlookの予定表

2番目は,Outlookの予定表です。

Outlookはメールソフトの印象が強いですが,スケジュール管理の機能も備えています。

メールソフトと一体的に使用できるというメリットがありそうです。

こちらについても,実際に利用している法律事務所があります。

マイクロソフトのOfficeに付帯するツールを中心に使っています。WordやExcelなどは業務上必須なので,そういったOffice ソフトとの連携,相性のよさを重視して選択しました。
メールは業務に当然必要です。メーラーは「Outlook」を使用し,会議室予約等を含めた弁護士の予定管理にも使っています。

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3. 案件管理システムのスケジュール管理機能

3番目は,弁護士向けの案件管理システムに備わっているスケジュール管理機能です。

次の記事でも紹介したように,弁護士向けの案件管理システムの中には,スケジュール管理機能を併せて備えているシステムが複数あります。

このような案件管理システムのスケジュール管理機能は,弁護士の業務に特化しているため,弁護士にとって使いやすいものになっています。

どの案件管理システムにスケジュール管理機能が備わっているかは,上記記事もご参照ください。

最後に

この記事では,弁護士のスケジュール管理について,その必要性を記載した上で,弁護士の方向けのスケジュール管理ツールをいくつかご紹介しました。

スケジュール管理の方法に悩んでいる方や,これまでは手帳でスケジュールを管理していたものの,スケジュール管理ツールを使っていきたいとお考えの方の参考になれば幸いです。

なお,どんなスケジュール管理ツールを使用していたとしても,そのツールにスケジュールを入力するのを忘れてしまっては意味がありません。スケジュールが決まったら,その場でスケジュール管理ツールに入力するというのを習慣にしておくと良いかもしれません。実際に,当サイトの執筆陣が弁護士の方にインタビューした時も,スケジュール管理の注意点として,この点を強調されている先生がいらっしゃいました。

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