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【2024年最新比較】弁護士にオススメの案件管理システム4選

弁護士の独立

弁護士の案件管理システムとは

1つの案件の解決に没頭するドラマや映画の中の弁護士と異なり,現実の弁護士は,日々多くの案件を取り扱う必要があります。

少し古いデータにはなりますが,日本弁護士連合会が2008年に実施したアンケートでは,一度に40件以上の案件を抱えている弁護士が約40%を占めていました(参照:弁護士実勢(弁護士センサス)調査)。

調停を含む裁判所事件に限定しても,一度に20件以上の案件を抱えている弁護士が約40%を占めていました。

このように多くの案件を抱える弁護士にとっては,取り扱っている案件の進捗状況や期日,スケージュールを適切に管理するシステムが不可欠です。

案件管理システムとコンフリクトチェック

弁護士が案件管理システムを必要とする理由としては,弁護士法25条も挙げられます。

第二十五条 弁護士は,次に掲げる事件については,その職務を行つてはならない。ただし,第三号及び第九号に掲げる事件については,受任している事件の依頼者が同意した場合は,この限りでない。
一 相手方の協議を受けて賛助し,又はその依頼を承諾した事件
二 相手方の協議を受けた事件で,その協議の程度及び方法が信頼関係に基づくと認められるもの
三 受任している事件の相手方からの依頼による他の事件
(省略)

弁護士法25条

弁護士は,すでに一方当事者から依頼を受けている事件について,他方当事者からの依頼を受けることはできません。

したがって,任意の事件に関して依頼を受けようとする場合には,事前に相手方当事者からの相談等を受けていないかを確認する必要があります。

この確認を一般的に「コンフリクトチェック」と呼びますが,このコンフリクトチェックのためにも,弁護士には案件管理システムが必要となります。

弁護士にオススメの案件管理システムの比較

それでは,以上を踏まえ,弁護士にオススメの案件管理システムを4つ紹介します。

案件管理システム①|LEALA

世界No.1の案件管理システム“Salesforce”を基盤に採用することで,優れたシステムの拡張性と耐久性,堅牢なセキュリティのもと法律事務所の業務遂行を可能とします。

LEALAの弁護士による利用状況

クラウドファイル管理システム「Box」や「Gmail」「Googleカレンダー」などとも連携をしていますが,LEALAを中心に情報を集約できるので効率的に業務を行うことができています。極論,ノートパソコンさえあれば,顧客や案件情報の確認/把握はもちろん,ファイル管理や書類データ送付,電話に至るまで全て行うことができます。

様々なクラウドツールを一元化して,なくてはならない事務所の基幹システムに

事務作業やコミュニケーションコストが軽減されたことで,業務に集中できるようになり,業務時間を毎日約1.5〜2時間減らし,休日出勤も減りました。また,紙媒体への記録や,コピーやファイリングなどの事務作業の時間が減ったことで,パラリーガルの所定労働時間が8時間から7.5時間に短縮されました。

事務処理負担が軽減され,弁護士の業務時間を月30時間削減

LEALAの主要機能

  • ◯顧客/案件管理
    • ・コンフリチェック
    • ・案件進捗管理
    • ・事件別案件管理
    • ・ファイル管理/定型書類自動作成
  • ◯会計管理(インボイス・英文/外貨対応)
    • ・タイムチャージ管理
    • ・請求/実費/入出金管理
    • ・請求書等,定型書類自動作成/出力
  • ◯分析
    • ・所員別工数可視化
    • ・売上管理
    • ・マーケティング効果測定
  • ◯業務補助
    • ・所内外コミュニケーションツール
    • ・タスク管理/入電管理
    • ・スケジュール管理
    • ・各種業務アプリとの連携

案件管理システム②|loioz(ロイオズ)

2つ目は,loioz(ロイオズ)です。

株式会社ロイオズが開発して提供しているサービスです。

loioz(ロイオズ)の弁護士による利用状況

実際にも多くの弁護士や法律事務所によって利用されているサービスです。

事務員には入所したらまずloiozの操作を覚えてもらうのですが,loiozは非常にシンプルで簡単に使いこなせるため,みんなスムーズに業務に取り組めています。弁護士事務所としては依頼者の方に喜んでいただけることが一番の目標ですが,所内の効率化を追及して事務員が働きやすい事務所にすることも大切だと思っています。そのためにも,loiozの導入は正解でした。

情報共有の効率化により生産性が向上,案件数が 4 倍に
導入して間もないため,まだ使いこなせていないのが実情ですが,事件処理の進捗が一元化できて,非常に便利です。今動いている事件が何件あるか把握しやすいですし,経費処理,請求書の発行がスムーズになったので満足しています。 特に,入出金明細は入力したものが,エクセル上で「入出金明細」と「請求書」のシートに分かれて1つのファイルにまとまるので,非常に扱いやすいです。事件情報が漏れなく一元管理でき,経費処理もスムーズに

loioz(ロイオズ)の主要機能

loioz(ロイオズ)には,次のような機能が用意されています。

  • スケジュール管理
  • 案件・名簿一覧
  • 名簿管理
  • 案件・裁判管理
  • 会計管理
  • 業務管理
  • 帳簿出力
  • メッセージ
  • タスク管理
  • ファイル管理

特に会計管理については,2023年10月1日から開始されるインボイス制度に対応した適格請求書も発行できます。

2023年に入ってからもこまめにアップデートされていますので,今後も継続的により良いシステムにアップデートされていくものと予想できます。

案件管理システム③|弁護士ドットコム案件管理システム

3つ目は,弁護士ドットコムの案件管理システムです。

設立後一貫して弁護士向けにサービス開発・提供を継続している弁護士ドットコムが提供するサービスです。 「200名超の弁護士先生とのインタビューから見えた課題」に基づいて開発されたサービスとのことです。

弁護士ドットコムの案件管理システムに関する弁護士による利用状況

弁護士ドットコムが提供しているサービスなこともあり,この案件管理システムも多くの弁護士や法律事務所によって利用されています。

「弁護士ドットコム案件管理システム」は,案件やタスク別に進捗状況を確認することができるので,「漏れなく計画的に」仕事を進めることができると感じて導入を決めました。
実際に,とてもシンプルな作りになっており,ある程度の枠組みはあるものの,自由度が高く,自分でカスタマイズして入力できるので使いやすく,これなら長続きするのではと考えています。

「依頼者に言われる前にやる」顧客対応に大きな変化,“ワンオペ”体制をシステムがサポート

『案件管理システム』には案件の対応履歴が残るので,依頼者に「いつ,どう対応したか」という情報を正確に報告できるようになりました。このことは依頼者対応において良い変化になったと思います。

情報をシステムに一元化することで,紙管理よりも「グッと手間が減りました」

弁護士ドットコムの案件管理システムの主要機能

弁護士ドットコムの案件管理システムには,次のような機能が用意されています。

  • 弁護士業務テンプレート機能
  • 進行状況の可視化機能
  • 予定一覧メール送信機能
  • 連絡先情報集約機能

毎週月曜日に予定一覧メールが配信される機能がある点が特徴です。

案件管理システム④|Armana(アルマナ)

4つ目がArmana(アルマナ)です。

株式会社カイラステクノロジーが手がけるサービスです。

株式会社カイラステクノロジーは,システム担当として弁護士ドットコムを立ち上げた代表者が設立した会社です。

Armana(アルマナ)の弁護士による利用状況

Armana(アルマナ)の公式サイトによれば,次の法律事務所が同システムを導入しているようです。

  • 法律事務所ASCOPE
  • 弁護士法人ネクスパート法律事務所
  • ベリーベスト法律事務所
  • 杜若経営法律事務所
  • 弁護士法人ベンチャーサポート
  • なかま法律事務所

多くの弁護士が所属する法律事務所も利用していることから,信頼できるサービスと評価できるでしょう。

Armana(アルマナ)の主要機能

Armana(アルマナ)には,次のような機能が用意されています。

  • 案件管理
  • 顧問管理
  • 訴訟管理
  • 名簿管理
  • 入出金管理
  • 予定管理

最後に

本記事では,弁護士の業務に必要不可欠な案件管理システムについて,4つのシステムをご紹介しました。

まだ案件管理システムを導入されていない弁護士の方や,これから独立して案件管理システムを導入しようとお考えの方の参考になれば幸いです。

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