司法修習生が修習生活を送るにあたり,信頼性のある高性能なパソコンは欠かせないツールです。
この記事では,司法修習生におすすめのパソコンについて詳しくご紹介します。
パソコンを選ぶ際の基準を記載した上で,修習生活を終えた後,弁護士などの実務家として活躍する際にも使用できるパソコンをいくつかピックアップしましたので,ご参照いただけますと幸いです。
「とりあえず,おすすめのパソコンを知りたい!」という方は,「司法修習生がパソコンを選ぶ際の基準」の部分は読み飛ばし,記事末尾までスクロールしていただいても構いません!
司法修習生がパソコンを選ぶ際の基準
パソコンのパフォーマンス
司法修習生が修習生活の間,また,二回試験を終えて実務家として活躍していくときに求められる作業の中には,長大な文書の作成や複雑な法的調査が含まれます。企業法務に進まれる方の中には,何ページにもわたる契約書のレビューやドラフト,契約書同士の比較作業が必要になる人も少なくないでしょう。
そのため,司法修習生の方がパソコンを新しく購入しようとする場合には,高性能なパフォーマンスを発揮するパソコンを選ぶことが重要です。以下に検討項目を示します。
プロセッサー
Intel Core i5以上またはAMD Ryzen 5以上などの高性能なプロセッサーを選びましょう。
これにより,多くのアプリケーションを同時に実行できます。
メモリ
8GB以上のRAMを搭載したパソコンを選びましょう。大容量のRAMは多くのタスクを効率的に処理するのに役立ちます。必要であれば16GBのRAMも検討してみてください。
ストレージ
高速SSDを搭載したPCを選びましょう。
SSDはデータの読み書き速度が速く,ファイルのアクセスがスムーズです。容量については,使い方によっても変わってきますが,256GB以上のものを選ぶと良いでしょう。必要に応じて,外付けストレージの購入も検討してください。
これらのハードウェアスペックを持つパソコンを選べば,作業の生産性を高めてくれるはずです。
携帯性
司法修習生の生活は多忙であり,導入修習の時には司法研修所,分野別修習では指導担当の弁護士の法律事務所など,さまざまな場所での作業が必要とされます。
軽量かつ携帯性の高いパソコンを選ぶことで,以下のような場面で作業することができます。
移動中の作業
軽量なパソコンは,通勤中等の作業に適しています。
バッテリー寿命が長いノートPCを選ぶことで,長時間の作業も可能です。
カフェや図書館での利用
外出先でのカフェや図書館での作業がスムーズに行えます。
軽量PCは持ち運びが楽で,どこでも作業できます。
キーボードとディスプレイ
長時間の文書作成が必要な司法修習生にとって,キーボードとディスプレイの品質は重要です。
キーボード
キーボードのキータッチやタイピング感が快適であることが重要です。キーキャップがしっかりとしたフィードバックを提供するPCを選びましょう。
ディスプレイ
解像度が高く,色再現性が優れたディスプレイを選びましょう。これにより,文書の読みやすさが向上し,作業効率が向上します。
キーボードとディスプレイの品質は,長時間の作業において快適さと効率性に直結します。
おすすめのキーボードについては,以下の記事も参考にしてください。
セキュリティ
法律関連の作業は,機密性が非常に高くなります。
セキュリティに関して以下のような点に注意してください。
生体認証
ノートPCに,指紋認証や顔認証などの生体認証が備わっていれば,パソコンへの不正アクセスを防ぐのに役立ちます。
ディスク暗号化
ディスク暗号化ソフトウェアを導入することで,PC上のデータがセキュアに保たれ,紛失や盗難の場合でも機密情報が漏れないようになります。
セキュリティに関する対策を講じることは,司法修習生が取り扱う可能性のある個人情報や機密情報の保護に欠かせません。
予算
通常,性能と価格は比例しますが,以下のようなサービスを利用することで,価格が抑えられる可能性があります。
リファービッシュドモデル
新品のPCを購入する代わりに,リファービッシュドモデルを検討することで予算を抑えることができます。
予算を考慮しながら,必要なスペックと機能を備えたPCを選ぶことが大切です。
学生向け割引
学生向けの割引やプロモーションを利用することで,高性能PCを予算内で入手できることがあります。
ディスクドライブの重要性
ディスクドライブ(CD/DVDドライブ)は,司法修習生や弁護士等の実務家にとって依然として重要なツールです。以下は,その重要性についての詳細です。
法的文書のアーカイブ
司法修習生や実務家が使用する文書や証拠資料は紙媒体で提供されることが(多く)あります。
そのような文書や証拠をスキャンしてデジタル化する必要がある場合,ディスクドライブは有意義です。CDやDVDにデータを保存することができます。
ドキュメントのバックアップ
法律関連の作業では,大量の文書を作成し,保管する必要があります。
ディスクドライブを使用して文書やデータをバックアップすることで,重要な情報が紛失するリスクを軽減できます。ディスクメディアはデータの永続的な保存に適しています。
ディスクからのデータの取り込み
そして何よりも,証拠資料がCDやDVDに保存されている場合,ディスクドライブを使用してデータをPCに取り込むことができます。
これにより,必要な文書を電子的に管理し,検索や編集が容易になります。
ディスクドライブは,司法修習生や実務家として活動していく中で重要な役割を果たします。
司法修習生や実務家にとって,ディスクドライブがPCに組み込まれていることは,必要不可欠ともいえるかもしれません。
※ 特に弁護士となって訴訟を多く扱うことになる場合には,ディスクドライブは必要不可欠といって良いでしょう。これに対し,訴訟はあまり取り扱わないということであれば,ディスクドライブを使用する機会は,もしかすると,それほどないかもしれません。
司法修習生におすすめのノートパソコン
前章に挙げた検討項目を考慮し,パソコンを選ぶことになりますが,ローキャリおすすめのPCも,いくつか紹介します。
こちらは,Panasonic の Let's note シリーズの商品です。
プロセッサ,ディスクドライブ,ストレージなど,最低限必要なスペックは全て備えているにも関わらず,かなり安価で入手できるモデルになっています。
「Let's note シリーズは他の人も使っているから,オリジナリティに欠ける!」とお考えの方でなければ,とりあえず,このパソコンを選ぶことで問題ないと思います。
ローキャリの別記事の執筆にあたって回答をくださった弁護士の方の中にも,Let's note シリーズを使っている方が多くいた印象です。
続いて,Microsoft の Surface シリーズです。
わずか,1,127 g と軽量なので持ち運びに便利な上,性能も申し分ありません。
タッチスクリーンも搭載されており,より多くの情報に素早くアクセスできます。
最後に,hp のノートパソコンになります。
少し高価にはなりますが,他の2つのモデルよりもディスプレイが大きいため,複数の資料を比較したり,画像や映像を確認する際の効率が良くなります。
最後に
本記事では,修習生活に向けて新しくパソコンを購入するかを悩まれている司法修習生の方に向けて,司法修習生や実務家の方がパソコンを購入するにあたって確認すべきポイントを記載しました。
また,ポイントを踏まえておすすめのパソコンをいくつか紹介しました。
司法修習生や実務家にとって,高性能で信頼できるパソコンの存在は不可欠です。本記事が,新しくパソコンを購入しようとされている方の参考になれば幸いです。