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弁護士からの転職先まとめ|知識やスキルを活かせる勤務先を幅広く紹介

メモを取る男性 弁護士の転職

弁護士から別の職業へ転職したい場合,どのような転職先があるのでしょうか?

この記事では,弁護士からの転職を考えている方に向けて,法律に関する知識やスキルを活かせる職業・職種をご紹介します。

1. 弁護士からの転職先

(1)一般企業の法務部門(企業内弁護士・インハウスローヤー)

コンプライアンスが重視されるようになっている近年,大手企業を中心に法務部門の人材確保に力を入れるケースが目立つようになりました。

特に,法律事務所で企業法務の経験を2〜3年以上積んでいる弁護士の方は,就職先となる企業を探すの大きな苦労も要せず,比較的高年収を実現できるでしょう。

また,企業法務未経験の弁護士(一般民事・家事を中心に経験してきた弁護士)も採用候補としている企業もあるため,多くの弁護士に転職のチャンスがあります。

大手企業だと,年収800万円〜1200万円程度のオファーも珍しくなく,弁護士資格を活かした転職先としてはかなり魅力的です。

また,雇用される=労働基準法が適用される点も一つの魅力です。現状ほとんど休まず働いているような弁護士であれば,労働時間が減ってワークライフバランスを改善できというメリットも享受できるでしょう。

なお,一般企業内で働く際,弁護士登録については下記の通り2つのパターンがあります。

  • ・弁護士登録を維持したまま働く
  • ・弁護士の登録を外して有資格者として働く

弁護士会費や,個人案件を受任して良いのかなどの違いにもつながる部分ですので,転職先の条件はよく確認しておきましょう。

(2)コンサルティング会社

経営コンサルティング会社や,M&Aコンサルティング会社なども,弁護士の需要が高まっている分野の一つです。

特に,弁護士として企業にアドバイスを行ってきた方や,M&A案件に関わった経験がある弁護士であれば,即戦力として活躍することもできるでしょう。

国内メーカー企業などに比べて年収が高い傾向がありますので,高年収を狙いたい方にもおすすめです。

(3)任期付公務員

弁護士から公務員に転職するルートもあります。「任期付公務員」であれば,弁護士を続けながらしばらく弁護士業務を離れることも可能です。もちろん,弁護士は辞めた上で公務員として再就職する選択肢もあります。

例えば,消費者庁,経済産業省,デジタル庁などでは,省庁内で弁護士有資格者が活躍しています。募集の有無は時期によって異なりますので,気になる方は最新の情報をチェックしてみまよう。

(4)弁理士

司法試験に合格して弁護士資格を有している方は,「弁理士」の登録も可能です。そのため,法律特事務所や特許事務所への転職もできます。

知財関係に興味がある方には魅力的な転職先でしょう。

(5)税理士

司法試験に合格して弁護士資格を有している方は,「税理士」の登録も可能です。

相続税をメインで扱う税理士など,これまでの弁護士としての経験との相乗効果を得られる選択もありますので,一度検討してみても良いでしょう。

(6)法律記事のライター

近年,オウンドメディアを構築し,ウェブサイトからの集客を強化する法律事務所が増えてきました。

例えば,不貞慰謝料請求に関する記事を量産し,不貞慰謝料請求を検討している人に記事を読んでもらい,事務所への相談に繋げるという方法です。

オウンドメディアの増加に伴い,ウェブ上に公開する記事を執筆・監修できる人を求める法律事務所や企業も増えています。

当然ながら,実務を知っている人が書いた記事の方が閲覧者のためになるため,法律関係の記事を執筆できる弁護士(または未登録の有資格者)が求められているのです。

法律事務所がライターを募集しているケースもありますし,フリーランスのライターとして活動し,記事の執筆や監修を受注するというケースもあります。

(7)法律研究職

こちらは少し珍しい働き方で,「アディーレ法律事務所」が実際に募集しているものです。

公式サイトによれば,事件処理力の向上や所内教育の充実,AIを活用した次世代業務基盤の構築等を図るべく,新たに法律研究室を新設し,「法律研究職(弁護士)」の採用を始めたとのこと。

現時点(2024年11月)で,債務整理・交通事故・家事事件・労働事件・B型肝炎に関する実務経験または上記取扱分野の研究実績がある人材が求められているようです。

弁護士の資格を活かした”少し変わった働き方”については,下記の記事でご紹介していますので,併せてご覧ください。

2. 弁護士からの転職を成功させるポイント

弁護士を辞めて,あるいは一度弁護士業務から離れるために転職をする方が後悔しないために,成功のポイントを整理します。

(1)まずは自己分析から始めよう

まずは,自分の強みと弱み,傾向などを分析してみましょう。

もし,あなたがぼんやりと「もう弁護士業務はしたくない・・・」と考えているのであれば,そう考える原因や理由を明確にしておく必要があります。

「自分は弁護士に向いていない」と考えている方も,そう考える理由は人それぞれです。そして,理由ごとに解決策も変わってきます。

理由と解決策の例
  • 【依頼者や相手方と毎日接することにストレスを感じる】
    →依頼者と接する機会の少ない業務を選ぶのが良いでしょう。例えば,一般企業や公務員だとストレスなく働けるかもしれません。
  • 【たくさんの案件を複数同時進行で抱え続けることにストレスを感じる】
    →一つのことをじっくりと極められる仕事や,自由に案件数をコントロールできる事務所での勤務が向いているかもしれません。
  • 【日々未知のことを調査するのに疲れた】
    →業務を定型的に行なっている法律事務所や,一般企業の法務部門,公務員であればストレスなく働けるかもしれません。

これまでがむしゃらに頑張ってきた人こそ,自分が苦手なことや得意なことなどを振り返って整理する時間はとても大切です。

「やりたいこと」と「得意なこと」が少し違っている方も少なくありませんので,よく考えて整理してみてください。

(2)業界全体や企業の情報収集をしっかり行う

関心のある業種や企業が見つかったら,情報収集をしっかりと行いましょう。ぼんやりと「こんな感じだろう」とイメージするでけではなく,生の情報を掴むことが重要です。

収集すべき情報の例
  • 1. 具体的にどのような仕事をするのか
  • 2. 社内のどのような組織に属することになるのか
  • 3. 実際のところ何時から何時まで働くことが多いのか
  • 4. リモートワークを利用している人はどれくらいいるのか
  • 5. 実際に働いている人の満足度はどうか
  • 6. 業界内での評判は悪くないのか

このように,調べてみなければわからないことはたくさんあります。おそらくインターネット上の情報だけでは不十分ですので,”詳しい人に聞く”という姿勢も忘れないようにしましょう。

知り合いを辿っていけば,その業界や業種で働いている方から話を聞けるかもしれません。丁寧にお願いをして,リアルな話を聞くことができれば理想的です。

もし知り合いなどがいなくても,転職エージェントの担当者などを頼れば,きっと貴重な話を聞くことができるでしょう。

(3)転職エージェントを利用する

自己分析や業界の情報収集は,もちろん自分一人で行っても構いません。

しかし,自分を客観的に分析することは簡単ではありません。また,自己分析や業界の情報収集を自力で進めていては,時間がかかってしまい非効率な面もあるでしょう。

そこで,第三者の視点からサポートしてくれる「転職エージェント」を頼るのも一つの手です。

これまで多くの方の転職を成功に導いてきたエージェントの担当者は,その道のプロです。

エージェントに相談して初めて,「自分にはこういった傾向があるのか」「自分にはこれが向いているかもしれない」と気付くケースも少なくありません。

すぐに転職をすると決めていない段階であっても,転職エージェントに登録して相談することは問題ありません。また,利用は無料です。

第三者目線を入れた上での自己分析や,キャリアデザインをサポートしてもらいたい方は,ぜひ転職エージェントを利用してみてください。

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